重要:幸心館道場へのご入会をお考えの皆様へ。(化学物質過敏症への取り組み。)

 幸心館道場では現在、「化学物質過敏症」という病気の方がおられます。
耳慣れない方もおありの事と思いますが、この病気は、様々な化学物質に反応して様々な症状を発症するもので、重篤な場合アナフィラキシーショックを引き起こす事もあり、又、免疫系のアレルギー反応とは異なり神経系に及ぶ病気の為、性別・年齢差・体質に関係なく誰でも罹患する恐れのある病気です。この為、幸心館道場では会員の皆様に安全・安心にお稽古にご参加して頂く為に、ご入会前の皆様には、下記の注意喚起を行っております。

稽古参加者の、過度な香料(洗剤・柔軟剤・香水・制汗剤等)の利用の自粛
近年、稽古着や下着を洗濯する際に利用する洗剤・柔軟剤等の香料や、制汗剤・香水が要因で、著しく体調を崩すなど、参加者への健康状態への影響がが出てきております関係で、これらの使用の自粛、他の影響の少ない洗剤等への代替利用のご協力をお願いしております。

・「♯フレグランスフリー」に賛同致します。
2019年12月11日、フィンランド国立公文書館は、2020年初めから、敷地内及び周辺が「スモーク・フリー」(禁煙)となること及び「フレグランス・フリー」を目指すことを発表しました。過剰なフレグランスの使用が他者にとって鼻水、頭痛、吐き気などの体調不良の原因になりうることから、フレグランスを使用しないよう、ポスターによる啓発を行うとあります。

又、日本国内でも同様の動きが各地で出て参りました。
 「日本初になるかもしれない無香料コミュニティ。多くの方に理解と賛同と協力をいただけるように。現実的に着実にそれが広がるようにとの事で、栃木県の那須町で活動が始まりました。那須の廃校になった小学校を利用して、高齢者の住まいを中心に、多世代住宅やカフェ、マルシェ、看取りの家や介護住宅、障害者の就労支援、子どもたちの放課後ディを展開しようとしています。10月には校舎の半分がリニューアルし、その2階に弊社の「森の編集室」がオープンします。これまでも、高齢者の住まいを全国展開してきた主催者は、高齢者になればみな、なんらかの困り事を抱える、心身は衰え、障害を抱えるのは自然なこと言います。そして、自然な生き物であるはずの人間が、あまりに人工的な社会のなかでますます生きずらく、若い世代にそのしわ寄せがいっていると感じています。年をとったら都心で便利なところに暮らそう、と以前は言っていたけれど、便利でも人のつながりのない貧しさは、みんなを幸福にしない。多様な人たちと、自然の力を借りて、生きていくことはできないのかと考えて、那須に木造平屋の高齢者住宅を作ったのが10年前。いまは第二段のコミュニティ作りをしています。その流れのなかで、新しい困難を抱える化学物質過敏症にも注視しています。以前はスタッフに、化学物質過敏症の人がいたことから、私の話もすっと聞き入れてくださったのかもしれません。「できることから、してみよう」と、すぐに香害ガイダンスを開催くださり、那須まちづくり広場で働く人たちにも、参加を呼びかけました。学びながら、実行していく。以前、強い柔軟剤臭で近寄ることのできなかったデイサービスに、過日取材でおじゃまして驚きました。ほとんど反応はなく、その部屋で過ごすことができました。はじめから、完璧を目指さず、強制もしない。ひとりひとりが気づき、考えて、変わっていく。これからも、あの手この手で、フレグランスフリーを定着させていこうということに。 」

幸心館道場でも、このフレグランスフリーに賛同し、稽古にご参加いただく会員の皆様のご協力のもと、体調に影響を及ぼす、製品の使用自粛のお願いを行って参ります。

幸心館道場へご入会を希望される際には、この事をご理解・ご協力の上、ご入会いただきますようお願い申し上げます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

幸心館道場/館長 中岡健吾